2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Opeth/Blackwater Park

超暗い音楽超大好き。例えば#4「The Drapery Falls」辺りの尋常でない荒廃具合とシューゲイザー勢の向こうを張るようなノイズの壁はもはやデスメタル云々で語れない域にまで達しているが、それと同時にOpethはどこまでいっても鉄壁のヘヴィメタルでもある…

日本人てくらいね

ツタヤに行ってCDを借りたら、「こちらもどうぞ」と言う言葉といっしょに氷結果汁の試供品が入った袋を貰った。これはラッキーだなあと思いつつほくほく顔で氷結果汁袋を受け取ると、それにはなにやらパンフレットのようなものが一緒に入っている。何だろう…

ゆらゆら帝国/Sweet Spot  (ASIN:B00092QTFY)

ゆらゆら帝国とは今まであまり縁がなかった。アルバムを数枚聴いたが、伝え聞くイメージから想像していたカルトでアングラな音像よりも随分とストレートなロックンロールだったりポップで歌謡曲めいたところが多かったし、似た種類の音を出しながらよりヘヴ…

DMBQ/Hercules Hits "DMBQ Best"

DMBQの音楽は要するに思い切りツェッペリンなわけで、ここまであからさまにハードロックやる人たちは世界中見渡してみても今はもう珍しいと思う。そんな彼らのベスト盤、さすがに曲は選りすぐりだが、このバンドは曲がどうこうとか言うよりもうバカみたいに…

急に夜中に目が覚めたので、つらつらと書く事にする。 「春麗ら」と背中にでかでかと書いているTシャツを着て歩いている人を見たとき、とっさに最弱馬の名前ではなく「チュンリーら」と読んでしまうのはもう仕方のないことだと思う。

Reading Baton

例のアレ、今度は突然変異を起こして更にはきゅー中。なんだか本当にウィルスじみてきたが摩由さん(id:LIZARD)とガルシアの首さん(id:headofgarcia)さんから回ってきたので書きますよ。お二人とも、ありがとうございます。 ・お気に入りのテキストサイト・ブ…

Motorpsycho/Trust Us

モーターサイコに関してはどうにも音源を手に入れるのに手間取るので、なかなか聴き進められない。これは98年発表の二枚組アルバムで、現代的なロックンロールの部分と古式ゆかしいプログレ〜サイケの部分とが交錯したらたまたまRadiohead辺りの流れと似たよ…

クロスレビュー馬鹿一代。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~garcia/CROSSREVIEW/ と言う訳で、以前からちょくちょく口に出していたクロスレビュー企画が本格的に立ち上がったのでそれのご紹介を。と参加された他の方のサイトではそれぞれとっくに紹介されていてちょっと出遅れてしまった…

実際のところそんな属性はありません

問.次のうち、十分な量を摂取しなければ貧血を誘発する成分はどれか。 選択肢. 1.親分 2.子分 3.兄貴分 4.妹分 ヒント.現代人にはこれが足りません。 それはそれとして、今日タワーレコードでCDを買った際にレジのすぐ隣に「キムタク主演ドラマ『…

Kill Your All Summer

さっきから部屋の中を熊のように忙しなくうろつきまわり、部屋のあちこちに落ち着きなく視線を走らせては周囲を警戒している。何故か。それはフライング・ブラック・フィアに次ぐ埋葬指定種の二席がとうとう今年も現れたからである。見敵必殺。見敵必殺。っ…

The Gloria Record/Start Here

たおやかで美しいメロディは、さほど派手ではないけれども一度聴くと耳から離れない。広い風景を思わせるようなスケールの大きい、けれども大仰ではなくてすごく地に足が付いている感じがする。最近、すごく良いエモのアルバムって立て続けに出ている気がす…

第三回チキチキバンドランキング

初めての音楽評には少しのエスプリをさんで再びやっている企画。好きなバンドを5つ挙げるだけってシンプルなものなので、またやってみます。現役バンド縛り。ちなみに第二回の時の記事はこちら。 ・犬式 ・渋さ知らズ ・Wrench ・Zazen Boys ・(空欄) 順不…

坂本真綾/Dive

珠玉のポップソング集でありながら暗くて閉塞的で、かと思えば躁状態で弾けたりする曲もある。と、19歳と言う年齢が見事に切り取られた傑作アルバム。菅野よう子の作る曲はえらくニッチでマニア臭いところと王道中の王道なイメージが同居して中毒度高いが、…

普通カタカナで書くと思う

http://www.asahi.com/life/update/0613/002.html 数日前の記事なんだけれども、「なまはげは母方から遺伝する、とドイツの研究チームが突き止めた」と言うこの記事を見て、アサヒコムのくせにこれは一体どういうネタ記事なんだろうと思った。大体ドイツと言…

Porcupine Tree/Up the Downstair

93年発表の2nd。近作の歌モノ具合とは随分趣が異なる。スティーヴ・ウィルソンのソロプロジェクトに近く、インスト重視で醒めたグルーヴがうねるヘヴィサイケ。恐ろしくパーソナルなアルバムで、べったりと音像に張り付いた閉塞感や孤立感は、トレント・レズ…

炎のギタリスト、嵐のドラマー、

……。 ものすごく貧弱そうな姿が脳裏をよぎった。

Porcupine Tree/Deadwing  (ASIN:B0007TX894)

プログレッシヴロックの思慮深さと叙情性、浮遊感と眩惑に満ちたサイケデリア、自己の内側にゆっくりと埋没してしてゆくニューウェーヴ的で陰鬱な「個」の匂い、アコギやピアノ音を効果的に織り込む事で生み出されるノスタルジックな柔らかさと、非常にタイ…

Musical Baton

初めての音楽評には少しのエスプリをのいしいさんから回ってきた。何でも海外発の音楽系BLOG発のリレー企画で、以下の5つの質問に答えるってものらしいです。バトンを受け取ったら次は5人のブロガーに回す、と言う縛りのせいでなんだかウィルスのように今…

Patton/Kaada/Romances

マイク・パットン先生のプロジェクト。ちゃんとした感想はこちらもどうぞ。この間初めてWorld's End Girlfriendを聴いたんだけれども、子供の甘美な悪夢みたいな世界観がこのパットンカーダと非常に近かったので驚いた。Fantomasの新譜もカオティックコアと…

違いのわからない男の話

http://d.hatena.ne.jp/toubouhei/20050613#p1 少年逃亡兵さんより。いしいさんのところで紹介されていたので読んだ。 確かに、そろそろ上半期のベストなどを考える時期だなあ、と思う。今年の上半期は何だかいいアルバムに集中して出会えた気がするし、一般…

特にどうと言う事のない夏支度

そろそろ蒸して来たので、甚平やら団扇やら寝ゴザ(と言うか竹っぽいプラスチックの小さな板が連なったやつ。これ本当は何て名前なんだろう)やら切子やらを出して来ました。気分だけはすっかり夏。風呂上りだとタオルを頭に海賊巻きにするんで、どこの誰だよ…

Gospel/The Moon is a Dead World  (ASIN:B0009CTTRO)

大雑把に言ってしまえばカオティックハードコアの流れを継ぐ複雑系激音を鳴らすバンドの1stアルバム。ConvergeやMastodon、The Mars Volta、それにIsis辺りの影響ははっきりと見て取れるが、「The Dark Side of the Moon」をストレートに思い起こさせるタイ…

Manu Chao/Clandestino: Esperando La Ultima Ola...

英語、フランス語、スペイン語が混ざった歌、一応レゲエがベースと思えるものの、ワザとかと思えるほどごった煮でインチキ臭い無国籍エスノ風な曲調。笑ってしまうくらい泣きを煽る哀愁のメロディ。けれども、インチキ臭くはあっても決して嘘臭くはなくてと…

礼儀は流儀に優越する。最低限の礼節を知り敬意を払った上でなければ、個々人の流儀や信条やスタイルについて云々する資格は生まれ得ない。 いや、何の話かと言うと創作活動や創作物一般に対する態度、姿勢の話です。

Mary Beats Jane/Mary Beats Jane

速ければスラッシュ、遅いとグランジ、行き着く先はロックンロール……あれ、ひょっとしてThe Hauntedの4thってこのアルバムと同じバランスですか。いやまあそれはともかく、10年以上前のこのアルバムの現役度はすごい。今聴いても斬新さや気概は全然色褪せて…

類感と感染

ラザニアと言おうとして、何故かパエリアと口に出してしまう事がある。同じように、ペペロンチーノと言おうとしてカルボナーラと言ってしまう事も、たまにある。カプチーノと言おうとしていたのにエスプレッソと言ってしまう事も何度かあった。要するに、何…

Magma/Kohntarkosz Anteria

ドス黒くてげんなりするほど重い昔のアルバムに比べると幾分ライトな手触り。分厚いコーラスがとてもカラフルだし、リズムは超手数多くてヘヴィな癖に華麗で聴きやすい。まあ、聴きやすいって言ってもあくまでもMagmaとしてはの話で、暗黒迷宮組曲なのは全く…

Bonobos@6/15、キャナルシティ

FM福岡主催の公開録音、兼ちょっとしたフリーライヴと言う事で、昼間だし天気も良かったので足を伸ばしてみた。Bonobosに関しては、1stアルバム「Hover Hover」を聴いてはいるんだけれども聴き込むと言う感じではなくて、今まではいつもぼんやりと聞き流しな…

キセル/窓に地球

ちょっとしたきっかけがあってキセルを初めて聴いた。ぽろぽろとかき鳴らされるギターと電子音、ゆらゆらしと浮遊するメロディ。幻想的だが毒気がある。鳴っている音そのもの以上に音と音の隙間が雄弁な音像はなんだか定型詩の世界のようで、京都の人たちと…

ちょっとしたお知らせを二つ

一つ目。いつもお世話になってるガルシアの首さんが別冊宝島の『音楽誌が書かないJポップ批評』サンボマスター特集号で記事を書いておられます。サンボマスターとアジカン、それからThe Back Hornについての比較。そう長くない分量なんだけれども特にアジカ…