Q and not U/Power

FUGAZIと強い関連性を持つ音、と説明されてもFUGAZIを聴いたことがないのでその辺は解らない。で、そんな自分がこれを聴くと、Gang of FourTalking Headsの影響が色濃いダンサブルなビートにへろへろしたヴォーカル、例のじゃきじゃきしたギターと言った諸要素が絡んで作られる職人肌の捻れポップ、と言った印象になるのだった。チープだが絶妙なシンセの入れ方やメロディのポップ感覚、そしてギターとリズムのコンビネーションがとても気持ち良い。何と言うか、リズムの切れ味は鋭いんだけれども勢い任せで作っている感じではなく曲が良く練られていて、音数が多いわけではないが音像はやたらとカラフルで聴いていて飽きない。ポップってのはこういう事だ、みたいな、すごく素敵なアルバム。普段洋楽をそんなに聴かない人でも、The Great Adventureとかスパルタローカルズとか好きならお勧めだと思う。