Soulfly/Soulfly

これを聴いていると、99年くらいに買った当初は全然解らなくて放り出してしまった、と言うのを思い出します(遠い目)。ともあれ、マックス・カヴァレラの新バンド、第一弾の本作は規格外の音圧とヘヴィネスとブラジリアンなビート感覚と血を吐きながら吠え猛っているかのような咆哮が刻み込まれた凄まじいアルバム。「ブラジルに生まれるって事は、生まれながらにして自分の打楽器を持つって事を意味するんだ」みたいな事をブラジル生まれのサッカー選手かミュージシャンかが言っていたが、それをこれほど強烈に示すアルバムもそうそうないんじゃないかと思う。ドラムやパーカッションだけでなくて、ギターもベースも咆哮も全部打楽器。自分がどこから来た何者なのか高らかに名乗りを上げる、「白くない」メタル。