プレイリストその2/その3

最近、自作コンピの交換と言うのをやったので、ちょっとそのリストを出してみる事にする。
まず、頂いたもの。


Throwcurve/フレッシュ!
音速ラインスローライフ
つばき/雨音
つばき/アセロラ
音速ライン/冬の空
Throwcurve/青く塗れ
真空メロウ/魔9
メレンゲ/夕凪
メレンゲ/輝く蛍の輪
E-sound Speaker/道
音速ライン/蒼ボート


文系ギターロック、と括られるようなバンドたち。
線の細いヴォーカル、甘めでシンプルだがどこかヒネたところが大なり小なりあるメロディ、同じく線の細い印象でややノイジーなバンドアンサンブル、自分と周囲との乖離や断絶に対して焦ったり苛立ったりただ立ち尽くしたり諦めたり、あの子の事を思ったりする歌詞。そう言ったおおまかな共通点はあるものの勿論それぞれに個性はあって、(たとえばフジファブリック辺りと違って)素で何かがズレていておかしいスロウカーヴはやっぱり異質だし、他のバンドの曲にある陰が殆どない真空メロウもこの並びの中でかなり目立つ。チューリップかオフコースか、ってサビとやたらシニカルな歌詞の「雨音」もかなりいい。
曲自体の出来が最も良いのは、狙って名曲作ろうとして本当に作ってきた、と言う感じの「輝く蛍の輪」か。この曲のメロトロンっぽいキーボードの音色とフレーズは卑怯だな。



で、お返しとして渡したもの。


Isis/So Did We
Eden Maine/The Acid Taste of Betrayal
The Dillinger Escape Plan/Sunshine the Werewolf
Gospel/Golden Dawn
Reflux/Above the Pyramid and the Eye
Byzantine/Ancestry of the Antichrist
Meshuggah/New Millenium Cyanide Christ
Misery Signals/Five Years
Oceansize/Saturday Morning Breakfast Show
Jaga Jazzist/Oslo Skyline


文系理系で引っ掛けた訳でもないが、マスロック(Math-Rock)などと呼ばれるバンドのものが多い。カオティックハードコアって書いたほうが通りが良いんだけれども、この手の音を聴いていてカオスを感じた事はあまりない気がする。偏執狂的なまでに緻密に組み上げられた楽曲、不確定要素を許容せずに音の全てを自分たちのコントロール下に置こうと言う姿勢はカオティックどころか極度にローフル(それでも、本家本元Convergeとパットン大先生はまた異質な感じだけども)。個人的には、この手のものよりも渋さ知らズとかソウルフラワーユニオンみたいな日本のバンドの方がカオティックだと思います。もっとも、勿論それと曲の格好良さとは全く無関係な訳で、ここに並べた曲はどれも文句なく格好良い。あと、Jaga Jazzistはこの手の音と全然関係ないようで実は結構被っているところが多いと思う。
余談だが、Math-Rockと言う言葉を見るたびに、本来はそこにカテゴライズされるバンドではないBattlesの音が頭を過ぎる。そして、Battlesの音を聴いたり思い浮かべたりした時、俺はいつも全く無根拠にピタゴラスイッチとかアルゴリズムたいそうとかそういう単語群を連想するのでした。