選挙の歓喜を無限に味わうために、次の選挙のために、次の次の選挙のために

民主党が大敗したのは、ある意味では民主党が政権を担当し得る政党であると広く認められた、と言う事を示してもいると思う。今回、民主党に入れた人は民主を「次の与党」と認識した上で投票していたはずで、自民が勝ち過ぎないように民主に入れると言う55年体制的なバランス感覚に基いて、つまり民主党を野党と認識した上で投票した人は、たぶん大幅に減った。今回の選挙の構図は確かに「自民か民主か」であって、「自民かそれ以外か」ではなかった。が、勝負の舞台は整えられたがそこで勝つ地力は付いていなかった。だから予想以上に負けた。死票の多い小選挙区制と言う制度そのものが、民主にとってモロに裏目に出た。
従って二大政党制が現実のものになる日が遠ざかったわけではない。ただ、ここで速やかにしっかり党を立て直して次の世代のリーダーを立てる事が出来なければ、打たれ弱いインテリ集団、統率の取れていない烏合の衆と言うイメージを拭えずに次の(今回自民が勝ち過ぎた事による)揺り戻しの波に乗り損ねると思われる。