tabaccojuice/青い鳥

日本の3ピースバンドのミニアルバム。ヴォーカルの声質は線の細いギターロックの手触りを持っているが、フォークやブルーズ、レゲエの影響を色濃く受けてもいて、譜割りやメロディ遣いにちょっと独特なものがある。リズム隊がまた、そんな風に一癖ある歌やメロディと良く合う骨太で心地良いリズムを出していて、ぼんやりといつまでも聴いていたくなるような感じなのだった。もう少し埃っぽく煙っぽくなれば更に旨味が出てきそうだが、これは確かに良いなあ。未熟を切り売りせず、洗練を押し売りせず、泥臭くてヨレヨレだがどこか洒脱なのがいいし、マニアックになり過ぎない確かなポップセンスを持っているところも好印象。玲葉奈なんかに通ずるところもある気がする。