終わる世界のガールフレンド

上天から透明な光が降って来る度に、地上にあるものは等しく塵に返る。その光を「新世界」と称して浄化と再生を奉ずる一派と、何者かの「悪意」と見なして戦うレジスタンスの勢力とがあった。
バスケットコートに集められた人機の一群でもって一気に生徒会室を落とす。それがレジスタンス最後の策戦だったが、事前に察知されて新世界派の歩兵に取り囲まれる。年上のガールフレンドの屍を踏み越えて、絶対の包囲網を潜り抜けた彼は単身校舎を目指すが、あと一歩のところで間に合わない。吐き気がするほどに純粋な歓喜の表情を浮かべ、万歳を唱えながら光に飲み込まれてゆく新世界派の連中を見ながら、こんなものが何の救いになるのか、と彼は考える。が、もう既に何もかもが遅い事を悟る……。


何だこの夢。
劇場版エヴァを俺は見たことがないのに、明らかにあれのイメージを流用した映像もあったと言うのはどういう事だろうか。火の鳥の太陽編なんかも入ってそうな感じで、相変わらず俺の見る夢のソースはあまりにヲタ臭くて、なおかつ解り易すぎる。それにしても、こうやって文章に起こしてしまうと何とも安っぽい夢だが、最後の何の含みもない笑顔が沢山見えるシーンの、その笑顔の気味悪さとそれに対する腹立たしさはえらく生々しい感情になって起きた後もしばらく自分の中に残っていたのだった。本当に何だったんだろうな。
まあ、それなりに地震が堪えているので自分の中でその経験を消化しようとしているのだ、と好意的に解釈しておく事にしたい。自分の見る夢としては珍しく視点が俯瞰だった。



ところで、「新世界」「悪意」って言葉が両方出て来る漫画って言うと、アレですよね。どっちの言葉もまだ伏線だから、拡げた大風呂敷をどれだけ上手くまとめて見せるかは楽しみだなあ。あとロビン大好き(駄目)。