見通しの甘さに因る380円の辛さ

3時前に、遅い昼食を摂ろうと久し振りにモスバーガーに入った。モスに行くと、俺は大抵スパイシーモスバーガーと後一つ何かバーガーをそれぞれ単品で頼む。今日も、まずスパイシーモスバーガーを頼んで、さてもう一つは何にしようかと思いながらメニューを見ていたら、期間限定メニューの中に「ハバネロフォカッチャ」と言うのを見つけた。「激辛」「お子様や辛いものが苦手な方はお控え下さい」との言葉とハバネロのイラストが、ハバネロフォカッチャの写真には添えられてある。
俺は、その写真を見ながらスパイシーモスバーガーの辛さを思い出してみた。多少は辛いがブルータルなものでもない。そこから逆算すれば、このハバネロフォカッチャも「激辛」と銘打ってはいても、メインの客層は若い女性であると思われるモスバーガーの範疇内での「激辛」なのだろう。これは、ごく妥当な推測だと思う。
俺は以前日記で何度か書いたように不用意に辛いものを頼んで酷い目に遭った事が何度かある(「そのオムライスは、痛い」とか「ザ・リアルレッドカリーブルース」とか)が、これは流石に大丈夫だろう。前に、ハバネロ焼きそばに粉末ソースをマックスでかけ、更に暴君ハバネロをまぶしてみた時も何とか食べられたし。と言う訳で、俺は自信を持って堂々とした態度でスパイシーモスバーガーハバネロフォカッチャを頼んだ。大丈夫、今日は行ける。
……。
また涙が出た。己の愚かさを呪った。唇がヒリヒリした。つらい。