バッドムーン・ライジング

夕方。
建設中のビルディングの外側に据えつけられた足場に座って、脚をぶらぶらさせながら空を見ている。すると、ラスタスタイルに身を包んだ教授がやって来て、横に腰掛けてから話しかけて来る。
「匂いがしないかい?」
「匂い? 何のですか?」
「キナ臭いんだよ。何か良くない事が起こる。ほら、見てごらん」
教授が下を指差す。教授の指の先にあるものを見る。そこには巨大な穴が開いていて、鉱夫達が何かを運び出している。穴の奥からは青白い光が見える。教授が持っていたラジカセから重く不穏なダブが流れて来る……、


そういう夢を見た。
穴から青白い光を運び出すのは「攻殻機動隊 2nd GIG」の第6話「潜在熱源」(劇中では核物質を扱っている場面として描かれる)、教授は「るろうに剣心」の巴の父親(白梅香のジジイ)、ダブは寝る前に聞いていたDry&Heavyからイメージをそのまま引っ張って来ているのだと思う。何と言うか、我ながら解り易過ぎる。
明白過ぎて夢分析する気も起きないが、あまりに「不吉」のモチーフのみが出て来る夢だったので逆に夢見は悪くなかった。