ご自愛下さい

閾値を超えた殺人的暑さの中、大学に用事(と言うか公務員試験)があって行ったら、大学入り口の脇にある駐車スペースに献血カーと良く似た形の車が数台並べて止めてあるのを見かけた。献血カーみたいな、と言う印象はさほど間違っていなかったらしく、車の横腹にこんな言葉が書かれてあった。
「一年に一度はいとおし検診  福岡市胃集団検診車」
「胃集団検診車」。普通、そこは「集団胃検診車」とするところではないだろうか。胃集団と言うと、なんかホルマリン漬けになった胃が大量に押し寄せてくるような光景をどうしてもイメージしてしまう。胃集団。字面を見ても音読してみてもめちゃめちゃ違和感がある。胃集団。胃の集団。異臭団。「福岡市胃集団検診車」を最初に変換したら「吹く可笑しい集団検診者」となってしまった事からも、このフレーズが日本語の正しい使い方から逸脱している事が解る。どう考えてもおかしい。
また、胃集団のインパクトに隠れがちだが、「いとおしい」と「胃通し」を無理矢理引っ掛けて「いとおし検診」としてしまうワケの解らないセンスも糾弾されて然るべきだと思う。