貫通フラグメント(70年代スタイル)

たまには違う芸風で文章を書いてみようと思う。以下その結果。


茶店でハムエッグとトースト食べてたら、すごいものを見た。
「食パンを口に咥えながら曲がり角から登場する人」
完成していたのか……。
命短し恋せよ乙女、早く来い来い木曜日。食欲不振睡眠不足、動悸に眩暈に神経衰弱。
東西南北中央不敗、からくれないに水くくるとは。世界は僕の牡蠣スープ、草津の湯でも治りゃせぬ。
花の命は短くて、誕生石ならルビーなの。
奇妙奇天烈摩訶不思議、奇想天外四捨五入、出前迅速落書無用。
とまあ、こんな感じで(どんな感じなのか自分でも良く解らんが)錯乱しつつも感動してしまった。
だって、食パン咥えて曲がり角から登場って言ったら、もうそのアクションが為された瞬間に目と顔の面積比が1:2くらいになり、あらゆる因果律が「ふーたりのーためー、せーかいはあるのー」モードへと不可逆的に移行し、運命的かつ恒久的にして少女漫画的転校生ルートのフラグがリーチ一発で成立すると言う伝説のアレではないか。まさか実際にそれを目の当たりにする日が来ようとは思わなんだ。
全力ダッシュしていなかった、制服を着ていなかった、男だった、と色々と詰めの甘い点も多かった(特に最後が致命的)が、それにしても滅多に見られるものではない。バナナの皮で滑る人の次くらいに貴重。


以上その残骸。普通に書いた方がいくらかマシだった気がする。