撲滅ドラえもん

ラジオを聴くとはなしに聴いていたら、重厚なチェロによるドラえもんのテーマに乗せて大山のぶ代のナレーションが聞こえて来た。細部は覚えていないが、概ねこんな感じ。
「2005年。ポリを撲滅まで、人類はあと少しのところまで来ています。皆さんの力を貸してください」
ポリを撲滅。
順当に考えれば「ポリ」は警官の略称と言う事になると思う。つまり、これは来年に世界人類が一斉に蜂起して警察権力を殲滅する、と言うキャンペーンでありアジテーションなのだろう。決壊寸前の堤防。革命前夜の静けさ。2005年は革命のエチュードとか愛のソレアとか極星のソナタとかが吹き荒れる年なのかも知れない。あと、革命と言えば「モーターサイクル・ダイアリーズ」が観たい。
……と言うような、例によって思い切り脇道に逸れまくった妄想はともかく。ポリ袋か何かの中で燃やすと有害な物質を発生させる類のものをあと少しで完全に撲滅出来る、みたいな事を言っているのだろうと思う、このCMは。しかし、それならそれで「ポリ」みたいな略称だけではなく、もうちょっとちゃんとした説明が欲しい気もする。折角大山のぶ代まで使っているのだから、もっと誰にでも解りやすいCMにしておけば良かったのではないだろうか。
……。
十分くらい経ってから、自分がどこをどう聞き違えていたのか気付いた。
自分一人で気付いて良かった。本当に良かった。