単純でない足し算

音楽評でよく「〇〇 meets ××」と言う表現を目にする。要するに〇〇と××を足し合わせたような、或いはその中間にあるような音楽、と言う意味の決まり文句だが、この表現は自分で感想を書く時には極力避けている(と言いつつ、一昨日の攻殻サントラ感想でほぼこれとほとんど同じ言い回しを使ってしまっているけれども)。何故避けるかと言うと、読む人によってかなり違う印象を受けるような言葉の使い方だから。同じ混ぜるにしても、〇〇:××=8:2だと考える人もいれば、〇〇:××=3:7くらいに考える人もいるし、どんな混ざり方をイメージするかで良し悪しが随分と分かれるので、今一つ明確でない物言いでないと思う。
それを踏まえて。
Aiko meets トミーフェブラリー
音楽性の話ではない。天神を歩いていた時、そんな顔の人を見かけた。トミーもAikoもあくまで当人だから良いのであって、誰かの容貌を彼女達に喩えてもあまり良い意味に取られない事が多い気がするが(特に前者)、そうとしか表現出来ない顔だったんだから仕方ない。
……。
俺は一応肯定的な意味合いで上のような表現をしたんだけども(実際可愛かった)、ポジティヴなニュアンスが読んでいる人にちゃんと伝わっているかどうか正直言って全く自信が無い。やはり、「〇〇 meets ××」と言う表現には欠点が多い。これからもなるべく使わないようにしようと思う。