トルネード竜巻/恋にことば(ASIN:B0001ZX2J0)

メジャーデビュー後のシングル二枚目。表題曲の#1「恋にことば」は、やけにラウドなギターが刻むリフがいきなり鳴り響くイントロに驚かされるが、歌が始まってしまえば前のシングル「ブレイド」以上に聴きやすくてポップ。とは言っても、しりとりのようで風変わりな(「伝えたいんでしょうぶらいとまどい顔」とか)歌詞、手数が多く畳み掛けるようなドラム、常に後ろの方で妙な音を鳴らし続けるキーボードなどが醸し出す独特のヘンさは相変わらず。その捻れ具合、アニソン並みにストレートなサビのメロディ、うたのおねえさんクラスに快活なヴォーカルの歌い方、今までになくラフでロックバンド然とした演奏が組み合わさったこの曲は、彼ら流の王道ロックと言った趣。格好良いと思う。
カップリング2曲はこれまでの路線を引き継いでいる感じ。#2「クロッシングテイルズ」はボサノバ〜サンバっぽいリズム、ギター・キーボードのバッキングの賑やかさとヴォーカルのちょっと素っ気無い歌い方の温度差が印象的。#3「Balaskarana Island」はキーボードとベースがメインの手動エレクトロニカみたいな曲。短いが、妙に耳に残る。
ブレイド」に引き続き充実したシングル。来月発売のアルバム「アラートボックス」は今のところ6月の新譜中で最優先事項。