SPIRITUAL BEGGARS

自分用のSPIRITUAL BEGGARSベストCD-Rを作って持ち歩こうと思い立ち、日曜の昼間にプレイリストを弄ってたんだけども……あー、なんていうか、やっぱり5th「On Fire」の曲は入れる気にならんなあ。1stは未聴だからどんな感じなのか解らないが、2nd〜4thまでの毒気や華やかさや胡散臭さが5thではずっぱり抜け落ちている感じ。渋みや枯れた味わいや趣味の良さは伝わってくるんだけども、やっぱり何かが違う。5thからヴォーカルとベースが交代しているが、新ヴォーカリストが巧過ぎる、ってのもあるのかも知れない。なんか、全体的にいい人ロックになってしまってるような気がする。前任者・スパイスのドスの効いた声が好きだった。
4thまでなら、QOTSATHE DATSUNSがアリならスピベガがナシなはずが無い、って思うが……うーむ。まあ、そう思ってしまうのは4thまでが格好良過ぎるから、ってのはあるとは思う。今もその自分用ベストを聴いているんだけども、えげつないまでに低音ガリガリでめちゃめちゃ気持ちいい。どこかで「"極太の低音グルーヴ"と"ハモンドオルガン"と言うUKロックが編み出した優秀な二大装置を擁して……」みたいなフレーズを目にした事がある(確か、KULA SHAKERについての記事だった)んだけど、この文章がそのまんまあてはまる感じ。何にもなくても酩酊できるロックンロール、と言うか。
QOTSAの1st〜3rdの変化ってスピベガの2nd〜4thの変化と似ている気がする、とふと思った。