jesus higher destruction

「LOUD ROCK FILE」ってムックを見つけたので立ち読みした。アルバム一枚一枚ではなくバンドを紹介する内容で、かなりの数のバンドがシンプルに解説されている。ラウドロックと言う言葉を全く字義通りうるさいロックと言う意味合いで使っているようで、紹介されているバンドはパンクもメタルも込みでほとんどジャンル関係無し。なので知らないバンドも多く、特に国内のバンドは全然聴いた事の無いものがかなりあった。
で、紹介されているバンドの中にはIN FLAMESとかARCH ENERMYもいて、割とミーハーで総花的な雰囲気のこういうムックにもその辺のバンドが載るようになってるのだなあと思いながら読んでいたんだけれども、それらに関する文章書いてる人が以前「jesus higher destruction」ってサイトで(一番広い意味での)ヘヴィメタルのアルバムレビューを書いていた人だったのでびっくりした。今はもう閉鎖されているそのサイトは、とにかく読みやすくてクールでユーモアがあってどんなに凶悪なアルバムでもつい聴きたくなってしまうようなすごくいいレビューがざらざらと並んでいたところで、アルバムの空気と鳴っている音の尖り具合・ブチ切れ具合とがはっきりと伝わって来る文章が本当に好きだった。この「LOUD ROCK FILE」ってムック内の記事でもサイトで書かれていたものと同じくクセがあるんだけど解りやすい文体で、買ってから家でゆっくり読みたかったが金が無かった。結構読み応えがありそうだったんだが。無念。
ちなみに、この人は小野島大監修『200CDヘヴィロック』でも冥府魔道なアルバムのレビュー書いているんだけれども、普通に商業誌(って言い方をするのかは良く分からんが)で書くライターになったんだろうか。そう言えば、こっちもそのうち買おう買おうとずっと思ってるのに買っていない。2000円以上する本を買うならアルバム一枚買った方が……とついつい思ってしまう辺り心底貧乏性だとは思う。


立ち読みしている時、俺の隣に大体俺と同年代っぽい女性三人組がやって来て音楽雑誌を立ち読みしていたんだけれども、「抱かれたーい♪」とか写真を指差しながら普通に言っていた。何と言うか、そういう如何にもなロックリスナーの人をあまり見た事が無かったので、なるほどこういうものなのかと納得する。ファンロードとか読んでるような人とあまり印象は変わらなかった。