女子十二樂坊と雑記

A Perfect Circle/Mer De Noms……やっと見つけた。2ndを先に聴いていたからか思いのほか動的な居佇まいに少々違和感があるが、普通に格好良くてネガティヴなヘヴィロックだと思う。ヴォーカルの歌い方はトゥールでのそれよりももっと密教的。
Smokey And Miho/人間の土地……当然かも知れないがチボマットみたいなキッチュ風味はあんまりなくて、曲作りにせよ歌い方にせよもっと本物っぽいボサノヴァって感じ。それでも遊び心が音のそこかしこに見えるのは素敵。こういう気持ち良いBGMみたいなのが必要な時もある。
A.C.T/Last Epic……元々好きだったんだけど久しぶりに聴いたら前よりも印象が良くなっていて驚いた。テクニカルなメタルを完全消化した煌びやかなポップアルバム。驚異的に隙が無く、散りばめられたユーモアがすごく効果的。品のある音。


女子十二樂坊を聴くたびに何かに似ていると思いながらもその何かが特定出来ずにいたが、今日やっと解った。あれはポップンミュージックの曲にそっくりだと思う。ベタベタにエキゾチックなところとか、とにかくキャッチーさ優先なところとか。ただ、ポップンはゲームだし基本的にチープなのを逆手に取って作っているのに対して女子十二樂坊の方は曲がりなりにも本格を標榜しているわけで、デフォルメの極致であるところのポップンと印象が似てしまっていると言うのはあまり良い事ではないような気がする。悪しきエスノ趣味批判みたいな視点はさて置いても、どうも聴いていてしっくり来ない。もうちょっとスマートに磨き上げたり曲に奥行きを作り出したり出来るんじゃないだろうか。
しかし、これまたいつも思うことだがポップンやってる女の子の後ろ姿はやたら可愛い。微妙な身体の動きやリズムの取り方に肝があるのだと思う。女子十二樂坊云々よりもむしろそっちの方を強く主張したい。