Anekdoten

アネクドテンアネクドテン、アーネークード、テン。
オフィシャルで新譜を視聴してみて驚く。今までとかなりニュアンスが違った。
「From Within」までの埃っぽくレトロな音像がクリアなものになり、サイケがかった曲調はより洗練されて、要するに同時代性を強く感じさせるものになっていた。北欧プログレのマイナー臭が良くも悪くも魅力だと思っていたんだけど、そう言った匂いも払拭されてるし。
スウェーデンからの新星」とか言って売り出したらロキノンとかで普通に受けそう。
今っぽい音にしてみました、って言うのとはちょっと違う感じ。むしろ、「今っぽい音」の方がアネクドテンの従来のスタイルに近いものになりつつあるのを敏感に嗅ぎ取って、それを曲作り・音造りに巧く反映させていると言った印象を強く持った。
前作までのクリムゾンテイストを感じさせる曲が視聴できるものの中になかったんだけど、この音像の中でどういう風に紅さを出してくるのかも興味深い(大幅に減らしているのかも。それはそれで面白いと思う)。新譜が本当に楽しみになってきた。