どうでもよいところが似ている

先週末、こちらに両親が遊びに来た時の話(うちの両親は割と良く母方の実家であるここに遊びに来る)。
昼に蕎麦屋へ行き、俺はその時蕎麦を食べる気分にならなかったのでカレー南蛮うどんを食べた。その後、腹ごなしがてらの買い物にと近所にあるサティへ行き、夕食の買い物をしてから適当にうろうろしていると、母が「喉が渇いたので何か冷たいものが飲みたい」と言い出した。一度も入ったことはないが二階にスムージーを出すところがある、と言う事を思い出したので、それを両親に告げると「じゃあそこに行って何か飲んでから帰ろうか」と言う事になった。
「スムージー 399円から」
ちょっとしたカフェのような体裁の店の入り口には、そう書かれた看板が掲げられていた。それを見て、三人とも一気にテンションが下がる。
看板の前でぼそぼそと、
「秋人これちょっと高いんじゃないの?」
「あー……そうだね。ちょっとこの値段設定は引くなあ。ただの飲み物のくせに」
「俺は飲んでも飲まなくてもいい」
「普段こういうの飲まないからたまには贅沢(?)してもいいけど」
「んー、でもこれはやっぱり高い気がするな。3人で1200円だしねえ」
「飲んでも飲まなくてもいい」
等と家族会議をした結果、
「やっぱり止めようか。自動販売機で何か買えばいいし」
「3人で1200円はやっぱり高いしね」
「ちょっと飲んでみたかった……」
と言う訳で、何となく負けた気分になりながらも結局スムージー売り場からは遠ざかったのだった。唐突に大きな買い物(ダックスフント、車、iPodなど)をしたりするくせにこういうところでケチなのは家族皆そっくりだ、と思った。
その後、100円でフレッシュジュースに細かく砕いた氷みたいな奴を入れた飲み物を売っているところを見つけ、3人でそれを飲んだ。
最初にスムージーの値段を見ていたので、「何だか得したような気分になったね」と言い合いながらうちに帰った。