くるくる、からから

デパートの下りエスカレーターに乗っていた時の話。
終点、床とエスカレーターの階段の隙間(階段が、床下へ吸い込まれてゆくところ)に、誰が捨てたのか一本の爪楊枝が落ちていた。その爪楊枝は隙間に飲み込まれるほど小さくもなく、かと言って床上に乗り上げるほど勢いを付いて回っているわけでもない。結果、それは隙間のところでずっとからからと回っていた。
……。
何だか、これ、俺っぽい。