脳内エローション

ちょっと用事があって、夕方に近所の酒屋に行く。店内に入ると、有線から流れていると思われる歌がかかっていた。以下、歌詞の一部抜粋。
「金持ち 亀持ち いたらき持ち/ぽっくんは歩く身代金 ……」(歌詞全文はこちら。ただ、頭痛が来る程酷い歌詞なので読むのはお勧めしない)
ああ、アニメ版「おぼっちゃまくん」の主題歌か。懐かしいなあ。確かあまりに下品だったからPTAから抗議が来て速攻で打ち切り食らったんだよなあれ……って、何故に。何故何故に。こんなものが21世紀を迎えた今一体どうして有線から垂れ流されているのか。しかも酒屋で。
何だか恐ろしく理不尽な事をされている気分になった。この不条理を糾弾したい気持ちに駆られたが、誰に抗議すれば、振り上げた拳をどこに向かって振り下ろせば良いのかさっぱり解らない。
酒屋で自分の自由意志とは無関係にそんな歌を聴かされている、と言う状況に一生懸命耐えながら目的のものを探して店内を歩いていたら、焼酎を置いている棚に「芋焼酎 義妹」と書いてあるラベルを見つけた。酒の名前として「義妹」ってめちゃめちゃセンスいいなあって言うか飲みたい(ダブルミーニング)と思ったので近寄ってその瓶とラベルをよく見たら、「芋焼酎 蔵の神」だった。
……。
一応自己フォローしておくが、「の」はとても小さく書かれてあって、近くで見てもほとんど「蔵神」にしか見えなかった。見えなかったが、それにしても「蔵神」を「義妹」と見間違えるのはいくらなんでも度を越している。
有線で流れていた殺傷力抜群の低俗ソングと、8日に紹介した「先生と妹」に頭を侵食されていたからそんな見間違いを起こしたのだと思う。そう信じたい。


それと、見出しタイトルのエローション(erosion)は単に「侵食」と言う意味で、エロとかローションとかとは関係無い。あ、ひょっとしてエロとローションを関連付ける思考ルートが頭の中に出来ている時点でダメなのか?