撫で書き

RICHARD ANDERSON'S SPACE ODDYSSEY/Embrace The Galaxy ……リチャード・アンダーソン初体験。パクリパクリとは言われていても本気でこの人が叩かれているところは滅多に見ないが、実際に聴いてみてその理由が解った。確かにこんだけ格好良かったら軽々しく文句付けられんよなあ。キーボードが躁状態でひたすら弾きまくるのかと思ったらしっかり押し引きのツボも押さえてあるし、パトリック・ヨハンソンの歌も良いし。ネオクラシカルメタルの魅力てんこ盛り。
くるり/アンテナ ……捻くれたところや才気走ったところを演奏やメロディの内側に消化吸収して、地味だが今までで一番ストレートなアルバムに仕上げていると思う。取り立ててどこがどう凄いって言うのではなく、ただ普通に良い。やっぱり「How To Go」が一番好きだけど「黒い扉」も良いな。だが、先行シングルから受けた印象ほどには外向きでない感じ。スケール感もそこそこ。
STARSAILOR/Silence Is Easy ……弦楽器の大幅導入で演歌度さらにアップ。ちょっと明るいメロディが出て来たけども基本はやっぱりベタベタの泣き。弦楽器の壮大なアレンジによって劇場のド真ん中でライト浴びて絶唱しているようになった反面、オルガン分が減ったせいで閉店間際の居酒場に突っ伏してグダグダやってる感じは薄れたが、これは傑作では。めちゃめちゃ好み。
MASSIVE ATTACK/100th Window ……ディィィィプ。前作と印象はあんまり変わらないが、ゴシックな耽美耽溺加減は多少薄れてサイバーな感触が先行している、気がする。舌と視線が肌を這い回るような音の質感がエロくて大変素敵。


例によってある程度聴いたら感想を書きます。あ、NOCTURNAL RITESEDGUY出てたのか……EDGUYはちょっと様子を見たいがNOCTURNAL RITESは買う。あと、6月に福岡に来るらしいってんでARCH ENEMY「Anthems Of Rebellion」を久しぶりに聴いたら何故か前より数段格好良く聴こえた。