糾弾

吉野家でラーメン食おうと思って頼んだんですよ。すると、どういう訳か豚骨コテコテのくせに冷め切ったラーメンが出て来て、これが恐ろしく不味い。どうしてこんな冷めたラーメンが出て来るのか全く解らなかったが、とりあえず傍に居た三十絡みの女性店員に「あの、これ冷めてるんですけど」と言ったが、彼女は何故そんな事を訊かれているのか全く理解していなさそうな顔で「さあ、そう言われましても……」としか答えない。
この時点でかなり腹が立っていた俺は、彼女に店長を呼んで貰った。そして、奥から出て来た四十くらいのおっさんに出て来たラーメンが冷めているのでちゃんと温かい奴と取り替えてくれ、と言うと、彼は「さあ、そう言われましても……それに、お客様はもうラーメンに口を付けてしまってますし」と平然と言ってのけ、あまつさえ俺が突き付けた丼を片手でひょいと持ち上げると、あっさりと水場に流してしまった。
あまりの理不尽さに眩暈を起こしそうになった。なんだこれは。いくら温厚さが弱腰の域にまで達していると絶賛される(正直褒め言葉ではないと思う)俺でも限度と言うものがある。断固とした態度で店長と対決するべく、席を蹴って立ち上がった辺りで目が覚めた。無駄にリアルな夢だった。
……。
俺は俺を糾弾しなければならないと思う。一体何故こんな理不尽な思いを自分自身に、しかも眠っている最中にさせられなければならないのか。一体何故吉野家でラーメンを食べようとするのか。


それとはまた全然別の話。日曜の事だが、ドラマ「末っ子長男姉三人」を観た。ドラマとか観たのものすごく久しぶりのような気がする。これを観た理由と言うか目的はほとんど果たされなかったが、深津絵里は可愛いし原田知世は完璧。と言うような話をしたら、何かとても珍しい生き物を見るような目で見られた。いやまあ確かに、普段そう言う話は全然しないから仕方ないっちゃ仕方ないんだけども。