書き辛い

PCでキリンジの「47'45"」を聴いてたら「恋の祭典」が終わった後にえらく不穏なベースラインが聴こえてきて、あれ? と思ってプレイリストを見直してみたらDownyの「形而上学」が理由も無くプレイリストに紛れ込んでいた。勝手に。そりゃまあ、キリンジがこんな不吉で荒涼とした曲作ってたら驚くわな……リアルワンプレイヤーはたまにこういう間抜けかつ迷惑な事をする。
なんかDownyをネタにする事が多いな、この日記。ともあれ、それはマクラです(人差し指を立ててウィンクしつつ。自分でやってみるとたいへんに気色悪い)。
好き好んで良く聴くんだけども感想は非常に書きにくい、というミュージシャンがいる。キリンジが正しくそれで、何度か感想を書こうとしたことがあるんだけどもどうも上手く行かない、と言うか書く事が思い浮かばない。それから、Cymbalsなんかも、徹底して機能性の高いポップスで嫌味の無い程度におしゃれなところはとても好きなのに、キリンジと同じように感想をなかなか書けない。この前感想書いたつじあやのも、本来ならかなり書き辛い分類に入る。あくまで、俺としては書きにくい、と言う事だが。
純度が高くてウェルメイドなポップスって言うのは隙無く作ってあるものだし、恐らく完成度が高くなればなるほど「特筆する事は無いが、とにかく良い」と言うことになるんだろうと思う。良く出来たポップスは声高に自分が優れている事を喧伝したりしない。そこら辺にロックとポップスの分水嶺があるような気がする。あ、キリンジは良く言われているようなちょっとひねくれてマニアックなポップ職人ってな風情よりもオフコースに通ずる雰囲気が好き。
で、それらとはまた別の意味で感想を書き辛いタイプのバンドがいる。Cathedral、そしてNeurosis。こっちが書き辛い理由は、まあ、言わずもがなですね。